カラダの防衛軍は、戦力のバランスが大切。
免疫力を計る一番の指標となるのは、「白血球の数とバランス」です。白血球は免疫を担当する細胞であり、その数が多いほど敵に対する抵抗力は高まります。しかし、重要なのは数だけではありません。その内訳も大切なのです。
白血球はマクロファージと顆粒球、リンパ球の三つに大きく分けられると説明しましたが、この三つの比率が重要といえます。
マクロファージは司令官であるから、そんなにたくさん必要としません。白血球全体の0~8%程度でいい。顆粒球は出番が多いので、白血球全体の42~73%程度、残りの18~59%がリンパ球という比率が標準的です。
特に「リンパ球の数は免疫力と比例」すると言われており、リンパ球の比率が低下してくると、病気にかかりやすくなります。
もちろん、免疫力を維持するためには、カラダの他の部分がしっかりと働いている必要があります。肝臓や腎臓、心臓などの臓器に病気があると免疫力は低下するし、栄養状態が良すぎても、悪すぎても免疫力を低下させる原因になります。