本当に心配な糖質制限ダイエット

先日電車に乗っていると、小学生の女の子たちが楽しく話をしていました。「ご飯を抜いたら体重が減ったのよ」「私も今ご飯抜いているの!」・・本当に背筋が寒くなるような思いがしました。

小学生のような成長期の子供たちには、何よりも栄養素のバランスが大切な事は今更言うまでもないことです。私たちの体は食事によって口から入るもので全てできています。必要のないような栄養素はありません。

特に日本は「瑞穂の国」と言われずいぶん長い歴史の中でお米を主食としてきました。そのお米の消費量が激減している現実をご存知ですか?昭和37年をピークにして現在では消費量はその頃の半分に満たないと言われています。その反面肥満者が2倍に増加している現実は、お米の消費と、肥満とは相関していないことを表しています。

食生活の根本を狂わせるようなダイエット方法は、特に思春期の女性にはやってはいけないダイエットと考えています。

一方、お米だけが糖質と考えている人たちが非常に多いことも現実です。お米は炭水化物で食物繊維も含まれていることから、スイーツやアイスクリーム・甘いドリンクのような単純糖質とは異なり、必要量を摂取する必要があります。

古い話になりますが2013年に、ホリエモンさんが刑務所から仮釈放になってメディアの前に姿を現しました。95キロもあった体重が出所時には65キロまで減りすっかり引き締まった体になっていたことを思い出す人もいるでしょう。

では刑務所の食事はどんなものだったのかと言うと、ご飯をしっかり食べさせる献立になっています。おかずの量よりもご飯の量の方が多い。

言い換えれば、お米だけが肥満の原因ではないと言うことです。お米以外の副食や間食がこの問題を抱えていると思いませんか?

いずれにせよ、まだ育ちざかりの小学生までもが糖質制限ダイエットに興味を持ちお米を食べない食生活をしていることに、私も個人的に危機感を覚えています。