【糖質制限ダイエットの基本的考え方】〈日本肥満予防健康協会〉
★血中のインスリン量減少
糖質制限をする事により常に低血糖状態を作り出している。だから、血中のインスリン量も低い状態に有る。もともと、インスリンは太らせるホルモンで脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制する作用をする。
★グルコガン分泌の増加
炭水化物を絶ち、一日の糖質の摂取量を20gに制限することにより、常に低血糖状態を作る。その結果、栄養不足状態を補うために、体はグルコガンという中性脂肪の分解を促進させるホルモンを大量に分泌させ、脂肪酸がエネルギーとして大量に消費されることになる。
★糖新生
肝グリコーゲンの残量が20gを切るような低血糖状態が続くと、糖新生によりアミノ酸からグルコースを生成する量が一気に増える。この糖新生の能力により、たとえ糖質を絶っても血糖値が下がりきることを防げるため、低血糖状態を維持することができ、グルコガンの分泌が多い中性脂肪が燃焼される状態を常にキープすることが出来る。
★ケトン体
人間の体は、普通の状態では、肝グリコーゲンや糖新生によりアミノ酸から生成したグルコースという糖を脳のエネルギー源として利用するが、ケトンモードに入ると、脳へのエネルギー源すら、脂質から取り出して利用するようになる。(ケトン体は脂質を元に生成されるので)。これにより、脂質の消費割合が増える。
★食事内容復旧
2週間を目処に、糖質の摂取量20gといった制限を解除。低血糖状態に体を慣れさせた上で、一週間あたり糖質の摂取量を10gずつといったように徐々に増やしていき、3ヶ月程度かけて最終的に180gにまで戻す。この期間を回復期と呼ぶ。回復期を経て元の食生活に戻る。
〈まとめ〉糖質制限ダイエットの基本的根拠は、・糖新生という能力により、中性脂肪が絶えず燃焼する低血糖状態を長時間維持するこが出来る。・ケトン体モードになると、脂質消費割合が増える。・ケトン体は強い食欲減退効果も持っているため、空腹無しに減量することが出来る。