●成長期には骨の数も増えるの?
成長期には骨の数も増えます。
レントゲン的に見た場合は本当と言えるでしょう。人体の骨は成人で約200個からなっています。ただし、ここで言う骨とは通常の硬い骨の数。子供の頃には、まだ骨全体が軟骨の状態で、骨塩の沈着がないので、レントゲンには映らない状態の場合も多くあります。それが成長するに従い、徐々に骨塩が沈着し、通常の骨の形になって通常の骨が形成されるとレントゲンで映るようになるのです。と言うことなので成長した骨の数は増えると言う事ですね。
●成長期にカルシウムを多くとると身長が伸びる?
成長期にカルシウムを多くとると身長が伸びると言うのは間違い。
骨の形成はカルシウムだけではなく、ビタミンDやマグネシウム、ビタミンK、他の栄養素も必要になります。
身長の長短は、特定の栄養素よりも、遺伝的なものに負う所が大きいといえます。かといって、子供の頃から激しい偏食があると、骨だけではなく筋肉の成長に当然悪影響を及ぼします。バランスのとれた食事が必要なのは言うまでもないところです。残念ながら何かの栄養素で身長が伸びると言う事はありません。
●成長期が過ぎると骨の成長は止まる?
ほぼその通りだと思います。骨の成長は「骨端線」で起こります。分かり易く言えば、大きな骨の頭の部分ですね。成長期が終わり、骨の成長が止まると軟骨からなる骨端線は骨化して見えなくなります。つまり骨の成長もそこで終わると言うことです。ただ成長が終わっても、代謝を繰り返しているので骨は日々新しく生まれ変わっていることも事実です。
●骨が歪んでいると太りやすい?
骨の歪みと肥満には何の関係もありません。
しかし逆に、肥満が原因で姿勢が悪くなり、背骨が歪むケースはあります。いわゆる「あんこ型」のお相撲さんの場合などです。
そうした肥満体型の人は、バランスを取るためお腹を突き出して立つことになります。すると背骨のS字が歪んで腰に負担がかかり、腰痛の原因となる場合があるようです。
●骨の歪みは自分では直せない?
確かに先天的な歪みなら自分では直せません。ただ、歪みの原因が骨折によるものなら自然に治ることもあるでしょう。
その場合、関節の動く方向へ歪みなら骨の成長とともに矯正されることが多くあります。逆に関節の動く方向でない方向への歪みやねじれのある場合は、自然には矯正されにくいので、外科的処置が必要になると思われます。
●高齢者のエアロビクス運動は危険だ?
高齢者の運動は特に大切だといえます。無理のない範囲で行うエアロビクスはちょうど良い運動と言えるでしょう。ただ、エアロビクスは筋肉への刺激が少ないので、軽いダンベル体操、スクワットなど、筋力トレーニングを取り入れた方が骨のためには良いと言えるでしょう。