酸素は毒!?

●生物誕生を機に起こった大事件

私たちが住んでいるこの地球は、46億年前にできたと言われています。もちろんこの頃には酸素は存在しません。35億年前地球上に、有機酸が発生し生物の元が作られました。単細胞の原生動物が初めて地球上に生まれたのです。この頃の地球は、CO2がほとんどで酸素は存在しなかったと考えられています。そしてさらに歴史は進み、地球に海ができ、海には海藻ができるようになると大気が一変する事態になります。それは光合成による酸素の発生です。その頃の生物にとっては、この酸素は全ての生物を酸化させる猛毒で、ほとんどの生物はこの酸素の毒で死滅したことが想像できます。

●過去病院で多発した未熟児網膜症

産婦人科病院などで、過去に未熟児で生まれてきた際に、保育器の中に入れ、濃度の高い酸素を長時間入れていたことにより、網膜症を起こし視力を失った事件が多発しました。これは、酸素濃度が高いことにより目の網膜が侵されたことによるものでした。私たちは、通常酸素は良いものだと考えがちです。もちろん、酸素がなくては生きていくことができません。しかし一方で酸素はあらゆる物質を酸化させる毒でもあるのです。りんごの皮をむいたり、じゃがいもの皮をむいたりすると変色しますが、これも酸素により酸化された結果です。

●酸素濃度が上がるとネズミが早く死ぬ

現在私たちが呼吸をしている空気は、酸素濃度21%位です。ネズミの平均寿命は一般的に3年半位と言われていますが、動物実験でこんな事もわかっています。ネズミを密閉した飛行機の中に入れ、酸素濃度を上げると、すべてのネズミの寿命が短くなり、酸素濃度100%にすると1週間で死亡する。

●体育系、文化系の大学生はどちらが長生き?

国立大学の卒業生3000人の行動研究によると、文化系の人は体育系の人より平均で6年も長生きしていることがわかりました。これは酸素の消費量が多いほど寿命が短くなることを示しており、女性が男性よりも6歳から7歳長生きなのは、男性の方が酸素の摂取量が多いことが予想され、多くの活性酸素が発生することが1つの原因になっていると考えられています。

あなたは、活性酸素等の酸化から身を守ることを考えて生活していますか?・・・