飽食の現代で栄養失調!?

■飽食の現代で栄養失調?
現在、日本人の私達はありがたい事に飽食の時代に存在し、栄養失調と言う言葉自体、本当に縁の無い事と思っています。しかし食べる物が食べられなくてガリガリに痩せている状態だけが栄養失調ではありません。飽食の時代でも栄養失調の人達は数多く存在しています。おいしい物、好きな物だけを食べている人達には、人間が最低必要と思われる栄養摂取が出来ていない人達が居ます。

●私達も広い意味での栄養失調と言えると思います。
日本人の平均を考えて見ても(食事摂取基準に照らして)国民栄養調査から・・・・

●確実に不足している物
◎【①カルシウム ②マグネシウム ③食物繊維 】

以上の3種類の栄養素は、私たちの身体の機能を維持していく上でも非常に大切な栄養素であるにも関わらず、厚生労働省が出している推奨量より、ほぼ平均で20%不足しています。これに関しては、十分意識的に摂取する必要がある栄養素でもあります。

●年齢や性別により不足がちのもの
◎【①リン ②亜鉛 ③ビタミンA ④パントテン酸 ⑤ビタミンB群 ⑥鉄】

数多くのビタミン、ミネラル、などが不足がちになっています。それは食生活の偏りによるものと考えられていて、特に野菜、果物、海藻、きのこ、などの摂取量が減少していることと因果関係があります。

●食事基準は満たしているが生活習慣病予防の観点からもっと摂ればよいと思われる物
◎【①ビタミンC ②カリウム 】

一応厚生労働省が発表している推奨量はギリギリクリアしている状況ですが、ビタミンCは水溶性であることからも水に流れやすく、また壊れやすい栄養素でもあるので、多めに摂取する必要があります。一方カリウムも推奨量には満ちているのですが、日本人は元来ナトリウムの摂取が多いので、ナトリウムの排泄をしてくれるカリウムをしっかりとるべきだと思います。

●確実に摂り過ぎなもの
◎【①ナトリウム ②動物性タンパク ③リノール酸 ④単純糖質】

今回はこれらの栄養素が摂りすぎで、健康に悪い影響与えていると言う事ですが、詳しい説明は次回にしたいと思います。