骨の成分は、リン酸カルシウム70%、コラーゲン20%、水分10%と言われています。以上のように骨はカルシウムだけでできているわけではありません。その他にも微量のマグネシウムや脂質等も含まれています。
私たちが老化をすると、骨の代謝も活性化を失います。骨の中には通常、骨芽細胞と言われる新しい骨をつくる細胞が存在します。この細胞はどんどん新しい骨を作る仕事をしています。また一方、骨を壊して排泄している破骨細胞という細胞が存在します。この細胞は骨を分解して廃棄する細胞です。
このように骨芽細胞と破骨細胞の働きによって骨が新陳代謝をするのです。ほぼ私たちは元気な時であれば2年半位で全身の骨が新しい骨に入れ替わります。
ところが高齢者になると、この新陳代謝の活性度が落ちて、新しい骨をしっかりと作ることができなくなって行きます。私たちの筋肉も同じように、少しずつ筋肉減少を起こしていきます。骨の中でも同じようなことが起こっています
骨も筋肉と同じように、減少することを止めるためには、骨を作るための栄養素をしっかりとる事と運動が大切です。
★その栄養素とは
カルシウム、ビタミンD、マグネシウム、ビタミンK等です。
★そして骨端に刺激を
かかと落とし運動などのように骨端に刺激が伝わる運動をしましょう。そのことで骨に電気信号が走り、骨芽細胞を活性化します。
さらに50歳以上の女性については、特に要注意です。女性は更年期を迎えると、エストロゲン呼ばれる卵胞ホルモンの分泌が悪くなります。もともとエストロゲンは骨の代謝に影響を与えます。それは骨芽細胞と破骨細胞のバランスを崩し、新しい骨をしっかり作ることができなくなるのです。
特に50歳以上の女性は、骨の栄養素と、骨に刺激を与える運動などを、心がけて行いましょう。