ローズヒップとはヨーロッパの野生のバラの花が咲いた後に残る実のことで、栄養成分が豊富に含まれていることから、健康や美容の面においてさまざまな効能が期待できる優れた食材の一つです。特にビタミンCが豊富で別名『ビタミンC爆弾』と言われており、レモン果汁の約20倍もあると言われています。その他にも、ビタミンB群・E・P、β-カロチン、リコピン、ペクチン、マンガン、カルシウム、鉄などといったビタミン類やミネラル類を豊富に含んでおり、美肌作りには注目の食材です。
★ビタミンCのパワー
ビタミンの中でもビタミンCは「美肌スーパースター」で美肌の為の働きは多岐に渡ります。ビタミンCには私達の肌の真皮において繊維芽細胞に働いてコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促進する作用も有ります。
ビタミンCはシミ防止と美白効果があります。また、強力な抗酸化作用でチロシナーゼの働きを阻害することによってメラニンの生成を減らします。このほか、メラニンの還元作用も高く、出来てしまったシミを薄くする働きもあります。
ビタミンCには、細菌やウイルスを攻撃する白血球の一種である、好中球の働きを活発化させ、増強することが出来ると考えられており、免疫力を向上させるとも言われています。
★ビタミンP
通常、ビタミンCは熱を加えると破壊されてしまう成分ですが、ローズヒップには「ビタミンP」という成分も含まれ、熱にも強く壊れにくい性質を持っています。ビタミンPはビタミンCの吸収を助け、酸化を防いでくれますので、通常よりも効率的に体内で作用するといえます
★リコピン
トマトにも含まれているカロチノイドの一種「リコピン」があります。特に紫外線による皮膚の老化予防に自然界最強のパワーを持っています。(トマトの7~8倍/100g中)
★ローズヒップは、他にも、β-カロチンがトマトの約18倍、カルシウムが牛乳の約9倍、鉄分が、ほうれん草の約2倍、ビタミンAがトマトの約20倍含まれています。(日本食品分析センター調べ
倍率は食品標準成分表により算出)
さらには、マンガンをわかめの約2倍含み、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEを含むなど、ローズヒップは、ビタミンC以外にも栄養素を豊富に含んでいることから、丸ごと利用できるジャムなどもおススメといえます。