●鳥の胸肉
私達の皮膚はほぼたんぱく質から出来ています。そして皮膚のたんぱく質は70%がコラーゲンです。肌が健康で有るために最も大切なのは良質のたんぱく質を必要な量摂取する事です。鳥の胸肉はアミノ酸スコア100で脂肪分が少なくコレステロールの含有率も低い美肌食品です。 鳥の胸肉には「アンセリン」と「カルノシン」という成分（たんぱく質－アミノ酸が2つ結合したペプチド――イミダゾールペプチド）が、多く含まれています。（鳥の胸肉100g中400mg）――そのメカニズムを簡単に紹介すると、この二つの成分が、人体にある免疫細胞のマクロファージを活性化させ、また免疫細胞は過酸化水素に弱いのですが、アンセリンとカルノシンはこの過酸化水素の毒性を弱体化させる性質を持っています。
★カルノシンのパワー
このカルノシンは、動物の筋肉中に含まれており、特に、渡り鳥が数万キロの距離を休むことなく数週間も飛び続ける胸の部分に豊富に含まれている物質のパワーなのです。体内に発生する活性酸素から細胞を守ります。活性酸素は、老化の原因物質の一つといわれています。カルノシンは、このような活性酸素から細胞を守る「抗酸化作用」があります。体の細胞を守り、若々しさを保つアンチエイジング効果も発揮します。
又、カルノシンにはAGEsの生成を妨害して、速やかに分解・排泄される作用がある事も報告されています。これはカルノシンがたんぱく質に効率良く結合してたんぱく質がAGEs化するのを防ぐという働きをしています
★アンセリンのパワー
アンセリンは最高時速100kmで泳ぎ続けるマグロやカツオなどの回遊魚に豊富に含まれている物質のパワーなのです。カルノシンと同じイミダゾールペプチドでその効果もほぼ同じと考えられています。鳥の胸肉には「カルノシン」と「アンセリン」の両方が多く含まれています。
そして、胸肉にはナイアシンが多く含まれていて美肌効果が有ります。たくさんの働きをもっているナイアシンなのですが、最も有名なのは、皮膚に対する作用なのです。血行を良くし皮膚や粘膜の代謝にも関係しているためビタミンB2・ビタミンB6・と共に「美肌3兄弟」と呼ばれています。