国立がん研究センターはこのほど、BMIが大きい傾向にある日本人女性は乳がんに罹患(りかん)するリスクが高まる可能性があることを明らかにした。日本人を対象とした長期的な観察・研究と複数の研究を集めた統合解析によって、確認した。
コホート研究で約12年(平均)の追跡期間中に乳がんになった1,783人を、閉経前・後のどちらで乳がんに罹患(りかん)したかで分類。BMIと乳がんリスクを調べた結果、閉経前後ともにBMIが大きくなると乳がんリスクが高くなることがわかった。特に閉経後乳がんでは、BMIが上がるごとに罹患(りかん)リスクが5%上昇する直線的な関連性がみられたという。
同研究の結果より、乳がん予防の観点からはやせているほうがリスクが低いことが示された。しかし、「やせ」に至るような栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管壁がもろくなって脳出血を起こしやすくしたりすることも知られている。同センターが提唱する「日本人のためのがん予防法」では、中高年女性のBMIの目標値として「21以上25未満」を推奨している。
●《日本肥満予防健康協会・評》
近年、肥満と癌の関係に関する論文が数多く発表されています。22種類のがんのうち17種類で、肥満度をあらわすBMIとがん発症とは関連があることが示されています。
特に、乳がん、子宮内膜癌、前立腺がん、、、は内蔵脂肪から分泌されているサイトカインのエストロゲン、アンドロゲン、等の性ホルモンの分泌異常が関係していると考えられています。
癌も生活習慣病、・・・・肥満は、万病の元ですね。
《日本肥満予防健康協会》→http://www.himanyobou.jp