コラーゲン・2

美肌というものを考える上でコラーゲンと言う成分は非常に大切です。皮膚は上から表皮・真皮・皮下組織で構成されています。コラーゲンが美容に深く関わっていると言われるのは、表皮を下から支える真皮の約70%を占めている成分であるからです
コラーゲンは、エラスチンとともに肌の土台となる繊維を構成しています。そしてその周りには、基質と呼ばれるヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、プロテオグリカンなどで保水力やみずみずしさを保っています。

私たち人間の体を作っているタンパク質の内、30%がコラーゲンと言われます。そして私たちの皮膚の約70%はコラーゲンが占めています。コラーゲンは皮膚だけではなく我々の骨の23%がコラーゲンでできていますし、骨と骨とをつなぐ関節は軟骨によって構成されていますが、この軟骨の中にも多くのコラーゲンが含まれています。

●コラーゲンは年齢とともに減少
私たちの体で重要な役割を果たしているコラーゲンも年齢とともに減少することがわかっています。20歳の頃100%と考えると、ほぼ50歳で50%
、60歳では25%までコラーゲンが減少すると言われています。
これが老化により肌のハリやツヤが無くなり、関節の柔軟性がなくなる原因でもあるのです。更に、加齢により代謝が衰えるとコラーゲンを始めとしたタンパク質の合成にも少しずつ「狂い」が生じコラーゲンの質が低下してくる事も老化に追い打ちをかけます。

●コラーゲンを食品だけでとり続けるのは困難
体内のコラーゲンが減少すると、シワやたるみができやすくなるだけでなく、身体のいろいろな組織がもろくなってしまいます。
コラーゲンは身体の中で生み出すことができます。そのためには、さまざまな栄養素が関わってくるので、常にバランスの良い食事を心がけることが大切です。特にビタミンCはコラーゲンをつくり出すには不可欠な成分となっています。
コラーゲンが多く含まれる食品としてよく挙げられるのが、フカヒレや手羽先、うなぎなど。例えば、1日にコラーゲンを5g摂取するには、牛すじで100g、鳥の手羽先で335g、アジの開きで500gになるため、毎日食品から摂ることは難しく、サプリメントなどで上手に補うことが良いと言われています。