ナマコやウニ、ヒトデ等をまとめて棘皮動物と呼んでいます。円筒状で左右対称の体形をした無脊椎動物で、日本近海には約200種が生息しています。しかし、食用になるのはごくわずかで、「能登なまこ」を含め一般的に店頭で販売されているのは「真なまこ」という種類のものです。ナマコは、朝鮮人参と同等の薬効があるといわれています。
18種類のアミノ酸、リン、鉄、ヨード、亜鉛、セレン、バナジウム、マンガンなどのミネラル類、ビタミン類、ダルタチオン、マナマコグリコシド、タウリン、ニコチン酸、SODなどの生物活性成分を含む50種以上の栄養成分がバランス良く含まれています。
コラーゲン
美容成分であるコラーゲンが多く含まれます。ナマコの体壁を構成するタンパク質のうち、7割がコラーゲン線維からなるといわれています。ナマコのコラーゲンの栄養価は極めて高く、腫瘍や炎症を防ぐ活性効果があります。
免疫システムを通して動物移植瘤の成長抑制、新陳代謝を促進、若々しい肌の維持への効果が期待できます。
セラミド
健康な肌の角質層中では、何層もの角質細胞が重なっています。角質細胞同士の隙間を満たし、細胞同士や水分をつなぎとめているのが、肌の必須成分セラミドです。
保湿成分であるといわれているセラミドを与えることで皮膚のバリア機能を回復させ、角質層の乾燥を防ぎます。水分を保持させるために必要な成分です
サポニン
水と油の両方に溶ける性質があり、脂質を溶かす働きがあることから、昔から石鹸などに使用されていました。サポニンにはさまざまな生理活性作用があり、その作用は生物によって異なります。サポニンの抗酸化作用で、皮脂の酸化による肌荒れ防止が期待できます。抗炎症、抗アレルギー作用もあるといわれています。
コンドロイチン
「軟骨」という意味のギリシャ語で、体内の組織に保水性、弾力性を与えます。肌の真皮を構成するコラーゲンのすき間に埋まる形で保水、うるおいのある美肌を保ちます。血液の凝固を防ぐ作用があり、冠状動脈の硬化、高血圧、狭心症、心筋梗塞、ストレス、プトマイシンが起こす障害症を改善。炎症を抑え、偏頭痛、熟年層の肩こり、腰痛などにも効果があります。また、クッションの役割をして、体重を支える膝や腰の負担軽減にも働きます。加齢とともに体内での産生能力が減少しますので、シミ、シワ、乾燥などの肌老化対策に、食べ物からの摂取が必要になる成分です。