山芋は特有の粘りを持つヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。山芋の歴史は古く、日本では縄文時代から食されており、鎌倉から室町時代頃に栽培が始まったといわれています。
主成分はデンプン質ですが、高血圧などの生活習慣病の予防に役立つカリウム、スタミナ強化に効果的なビタミンB1や若返り作用のビタミンEが豊富に含まれています。
山芋のデンプン分解酵素であるアミラーゼやジアスターゼが消化を促進し、栄養の吸収率を高めます。そのため山芋には新陳代謝を活発にし、疲れた胃を助け、疲労回復や滋養強壮への効果が期待されています。
食物繊維
整腸作用のある食物繊維が豊富で、腸内をきれいにし、お通じがよくなります。便秘が解消されるため肌の調子がよくなります。すりおろすことによってネバネバさせることが、食物繊維の働きを最大限に発揮させ最も理に叶った食べ方です。
ムチン
ネバネバ成分であるムチンには、血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防、血中のコレステロールを抑え高脂血症を予防する働きがあります。老化防止に加え、肌をうるおす作用により乾燥肌の方への美肌効果が期待できます。
サポニン
サポニンには血栓の生成を抑制する働きや、過酸化脂質の蓄積を抑制する強い抗酸化作用があることも報告されています。血行を良くすることでの明るい肌色の維持に期待できます。
ジオスゲニン
山芋に含まれる成分の中で、注目を集めているジオスゲニン。「若返りホルモン」とも呼ばれるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と構造が似ていることから、若返りと滋養強壮に効果があることが報告されています。
DHEAは、体で最も豊富な性ホルモン。副腎から分泌され、アンチエイジングに有効性があります。