国民栄養調査によると沖縄の20歳以上の肥満者は男性で40%女性で30%と発表され日本の平均を大きく上回っています。
沖縄の人々は、穏やかな風土、低脂肪無添加食品を主体とした食生活、また農業・漁業等に従事する人が多く、運動量が多いこと、コミニケーションを伴う地酒の適度な消費などから、長年にわたり長寿を享受してきました。(2000年まで)
しかし、最近は伝統食から高脂肪、高カロリー食への変換、車社会の進展、運動不足などにより、ライフスタイルの変化により生活習慣病の罹患率が急増しています。
沖縄の30代から40代のサラリーマンの健康診断をしたところ、肥満・高血圧・脂質異常・糖尿病の割合が全国平均を大きく上回っており、沖縄はこれまでの長寿を誇る地域とは大きく変化してしまいました。
2000年以前は、日本でもナンバーワンの長寿地域で有名でした。日本政府も「ヘルシーアイランド構想」を検討して海外から沖縄に観光客を呼ぶための構想を考えていました。そうしている時、降ってわいたように起こったのが、2000年に入ってから男性の平均寿命が全国24位まで転落した事でした。これを『沖縄24ショック』と呼んでいます。
沖縄が長寿地域として有名だった頃は、伝統的な食生活をしながら、漁業や農業中心の生活で日常的に運動があり、沖縄に元来鉄道がなかったことから、車が普及するまではほとんど歩く事で移動していました。
肥満は遺伝だけではなく、食事運動といった生活習慣によってもたらされてる部分が本当に大きい。そしてアンチエイジングの基礎もやはり食事や運動に重点が置かれている。
《沖縄の伝統的な食事と長寿の秘密》
★食塩の摂取量が少ない(沖縄には漬物がない)
★豚肉の摂取量が多い(茹でこぼしで脂肪分を少なくしている)
★緑黄色野菜の摂取量が多い(年中野菜がある)
★大豆の加工食品を多く食べている(島豆腐ー本土の2倍以上)
★海藻の摂取量が多い(昆布の消費量は日本1位)
★果物の摂取量が多い
★日没が遅いため練習時間が短い
★沖縄の人の陽気な性格
以上のような沖縄独特の伝統食と、適度な運動が沖縄の長寿を下支えしてきたと考えられています。