赤ビーツは、アカザ科フダンソウ属の根菜でサトウダイコンの仲間です。ロシアの伝統料理であるボルシチで使われている赤いカブのことで、日本では調味料としても使われている甜菜(てんさい)糖の原料にもなっています。
●その栄養は「飲む輸血」といわれるほどリン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。美肌づくりに欠かせないビタミンでは、新陳代謝を促すビタミンB群(葉酸も含有)、抗酸化力を持つビタミンACE(エース)と呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがバランス良く含まれています。
●さらに、天然のオリゴ糖や食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の働きを抑制する整腸作用とともに、老廃物やコレステロールを体外に排泄するように促します。
最近では赤ビーツ100%ジュースなども販売されているので、効率よく摂りたい方は試してみてはいかがでしょうか。
●NO(一酸化窒素)
血管自体の筋肉をしなやかにして拡張させる作用で、今や世界中のアスリートがNOをトレーニングに取り入れているほど、赤ビーツの成分として注目されているのが、NOとよばれている一酸化窒素です。L-アルギニンとL-シトルリンと呼ばれるアミノ酸によって産生され、抗酸化力があります。体内に活性酸素が多いとその無害化のために消費され、本来の能力が発揮されなくなってしまいますので、体の抗酸化対策は大切です。
そのNOに期待する能力とは、血圧を下げ動脈硬化を防ぎ、血流を増加させて全身の血行を良くする、アンチエイジング効果です。血管が若返ることで、肌にうるおいがもたらされます。血流がスムーズになれば、細胞に栄養と酸素がいきわたりイキイキとした肌がつくられるだけでなく、基礎代謝がアップすることで、ダイエット効果も期待できます。
美容、疲労回復や基礎代謝向上などの健康に役立つ成分なのです。