卑弥呼の歯がいーぜ・・・?

しっかりよく噛む事は、ダイエットの時だけではなく、普通の時にでも、健康に大きな効果があることが確認されています。

歯の健康は、体の健康を保つためには大切なことなのです。歯が丈夫なら硬い物を食べることができて、消化も吸収も良くなり、健康の維持増進に必要な栄養素も充分補えるようになります。

歯の状態を良好に保つには、しっかりと噛んで食べることが重要です。食べ物を口の中で噛んで、細く切り、すりつぶして、その後飲み込むことを「咀嚼」といいます。

一説によると一食あたりの咀嚼回数は弥生時代には4000回、鎌倉時代には2700回、昭和初期には1400回、そして現代は600回と言われています。現代は弥生時代よりも噛む回数が7分の1に減っていると言うことです。

咀嚼することを覚えていない3歳時でも、15回ほど噛んでから、飲み込んでいると言われています。3歳児よりも硬いものを食べている、成人なら20回から30回位噛んでも良いはずなのです。しかし、実際に食事をしている人の回数を数えてみると、5回から10回ほど噛んだだけで飲み込んでしまっています。5回から10回と言うと、前歯で荒く噛む回数で、その後臼歯ですりつぶすと言う過程を、行わずに飲み込んでいることになります。

健康のための咀嚼の方法として『20回以上は噛みましょう』と言われていますが、5回噛んだだけで飲み込めるような食べ物を、20回以上も噛んでいたら、柔らかくなりすぎてしまいます。『20回以上噛む』ではなくて『20回以上噛める食品を食べよう』が正解ではないでしょうか。

どうしても世間に溢れている食品は『甘くて・柔らかくて・こってり』が多いように見受けます。これではしっかり回数を噛もうと思っても噛むことができません。

多く噛まなければならない食べ物の代表と言えば、食物繊維が多く含まれている根菜・野菜・果物・穀類などです。これらの食品は、カロリーも低く長めに噛むことで、早食いを防ぎ、食べ過ぎを減らせる、と言うメリットもあります。

またよく噛む事で、脳が刺激され痴呆を防ぎ、記憶力や集中力・判断力などが高まります。忙しいからといってゼリー状の簡単な朝ご飯で済ませていませんか?朝ご飯をおろそかにせずしっかりよく噛んで食べればその日の仕事がはかどること間違いなしです。

■よく噛む事の健康効果は《卑弥呼の歯がいーぜ》によく例えられます。

★ひ・・・肥満を防ぐ
★み・・・味覚の発達
★こ・・・言葉の発音
★の・・・脳の発達
★は・・・歯の病気を防ぐ
★が・・・がんの予防
★いー・・胃腸の働き
★ぜ・・・全身の体力向上

●どうですか?しっかり噛むことでこんなに多くの健康効果があるそうです。柔らかい食べ物よりもちょっと固めの食べ物を食べましょう。