γ(ガンマ)ーアミノ酪酸(GABA)の効果

ギャバと言う名前は聞いたことがありますよね。どこかの薬品メーカーが発芽玄米とともに、このギャバをPRしているので、1度は耳にしたことがあるかと思います。(玄米の胚芽に含まれる機能性成分でもあるのですが、発芽するときに大量に増えることがわかっています)

●ストレス解消にギャバ

ギャバは体内で主に抑制系の神経伝達物質として、脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めるはたらきがあることがわかっています。このため、脳内のギャバが不足すると、イライラするのをはじめ、さまざまな体調不良を招き、ひいては大きな病気の引き金となってしまいます。GABAの一番の働きはこのリラックス効果、といっても間違いないでしょう。GABAは副交感神経を刺激することで、交感神経の働きを抑制し、ドーパミンの放出を抑えます。ストレスを感じているときにGABAを摂取することで、ストレスを解消して心や体を安定させる効果があります。

●安眠のためにギャバ

先に挙げたように、GABAは副交感神経の働きを促進させます。副交感神経が刺激されると消化管を動かしたり、身体を睡眠状態に持っていったりするようになります。身体をリラックス状態にすることで睡眠に入りやすくなり、安眠効果がもたらされます。

●高血圧の人にギャバ

近年では研究で、血圧低下作用があることが分かってきました。GABAには腎臓に作用し、腎臓の働きを活発にさせ塩化ナトリウムの排出を促す効果があるとして、高血圧の方に推奨する成分として特定保健用食品(トクホ)にも利用されています。

●いつどこで作っているの?

通常、ギャバは睡眠中、脳内でグルタミン酸から作られています。特に深い眠りに入っているときに生成されるため、睡眠不足はこのギャバ不足にもつながるとされていた。

●ギャバは食品からとっても効果がある?

近年までは食べ物によってギャバを摂取しても、脳内へ到達することはないと言われてきました。しかし、ギャバの研究が進み、最近になって、食べ物によって摂ったギャバも脳へ届くことがようやくわかってきました。つまり、不足するギャバは食べ物から摂ればよいというわけです。

●ギャバはどんな食品に含まれている?

GABAが多く含まれる食品として代表的なのが発芽玄米です。★発芽玄米に含まれるGABAは白米の約10倍で、100g中に10㎎含まれています。ほかにも★トマト、★きのこ類、★じゃがいも、★ぬか漬けやキムチなどの漬物類、★チョコレート など様々なものに含まれています。

★サプリメントからも取ることができます。