●肌の老化の原因の70%は紫外線
肌も臓器と同じように老化して行きます。肌の弾力、ハリがなくなり、小じわ、シミができてきます。老化を招く原因には肌の手入れ法の誤りや、日常生活での不摂生、低温、慢性的ストレス、などが挙げられますが、なんといっても70%は紫外線によるものなのです。
老化を促進する因子を1つずつ取り除くことで、老化にブレーキをかけることができるのです。これがアンチエイジングにつながっていきます。老化のプロセスとしては、角質細胞の萎縮により、細胞の並びが不規則になり、大きさもまちまちになってきます。それにより細胞と細胞の隙間が大きくなり保湿機能が低下し、水分が失われて行きます。(経皮水分喪失。)また新しい細胞の分裂能が低下すると、ターンオーバーの周期も遅くなって行きます。
皮脂腺、汗腺の働きの低下、酵素活性の低下、保湿因子(NMF)の減少なども加わり老化が進んでゆくのです。
●肌の老化を早める紫外線でできる活性酸素
ニキビの悪化、しみ、しわ、かぶれなど、ほとんどの肌のトラブルに活性酸素が関わっています。活性酸素は細胞膜を攻撃し、いわゆるサビ=過酸化脂質を作り、細胞の機能を低下させていきます。
これに対抗する活性酸素除去酵素(SOD)があるのですが、このSODは30代の頃から減少していきます。そのことによって抗酸化能が低下し、肌の老化を早めることになるのです。
そのためにも大切な事は、できるだけ紫外線を浴びないことと、抗酸化能力を高めるための、抗酸化ビタミンやポリフェノールなどのビタミン様物質を、普段の食事で上手に取り入れることが重要です。
▼《紫外線について》
肌の老化の要因の70%は紫外線と言われている以上、いかに紫外線を防ぐかが美肌の要となります。この紫外線には紫外線A波と紫外線B波があり、
紫外線A波は、コラーゲンを生成する細胞を傷つけ、シワやたるみを作る原因になり、また活性酸素を作りDNAを破損させます。
紫外線B波は、表皮にサンバーンとサンタンの炎症を起こし、基底層の色素細胞のメラニン生成を促進し、シミ・そばかすを作る原因になります。また、角化細胞を肥厚させる要因にもなります。
▼《紫外線の量》
季節、天気、緯度、により照射量は違っていて、一般的に5月から8月が1番強く、夏は冬の約5倍と言われています。また、地域によっても違い、沖縄や九州は北海道の2倍と言われています。