私たちの脳は海馬と言う場所で記憶をつかさどっています。この記憶をつかさどっている海馬が肥満によって萎縮することをがわかってきました。
ピッツバーグ大学のキャメロン教授は、脂肪細胞から出るサイトカインによって、海馬の脳細胞死を報告しています。もともと海馬は非常に繊細で、ストレスや活性酸素、PTSDなどで細胞死を起こすことをも明らかにされています。
キャメロン教授は・・
『体重を減らし、体を動かすことで、神経性疾患の予防ができる』・・・これを多くの国民に知らせる必要がある。そして今手をうたないと、20年30年後大きな代償を払うことになるだろう。
と言っています。
●別の研究結果でも・・肥満が認知症の元
ケンブリッジ大学精神医学のLisa
Ronan氏の研究では、過体重や肥満の人では、中年期から脳の老化が早まっている可能性が示された、と報告。「過体重であることが、アルツハイマー病や認知症といった神経変性疾患の発症リスクを高める可能性がある。」肥満は脳の老化を早める。
●世界で報告された衝撃のニュース
1・ブラジルサンパウロ大学の加藤教授の報告ーー肥満改善後、認知能力が改善した。
2・オックスフォード大学のエーカー博士の報告ーー30代後半まで肥満だった人の認知症になるリスクは非常に高いと有名な医学雑誌に発表。
3・ワシントンD.C.で開かれた、北米精神科学会での発表ーー体重が増えるほど脳が萎縮する可能性があるとオーストラリア国立大学ジェルビン博士が発表
●肥満にならないことが何よりも大切
詳しい研究については、今後待つ必要があると思えるが、いずれにしても何らかの形で肥満が私たちの脳の機能に影響を与えている事は、事実なのでしょう。今後、日本でも超高齢化社会が到来します。そして認知症の人たちも急増すると考えられている現在、フレイルやロコモを、できるだけ予防し、元気な老後を過ごしていただくためにも、肥満にならないよう予防することが非常に重要な課題であると考えます。
ウエストが太くなると海馬は細くなる。肥満の貴女!さぁどうする!
死ぬ寸前まで、元気で走りまわっているスーパー老人になりたいですね。