あなたの体、どれだけのエネルギーで1日動く?

この数値を「推定必要エネルギー」と呼んでいますが、年齢によっても、体重によっても、性別によっても、その人の個体によっても、数字が微妙に違ってきます。

●ではこの数字をどうして算出する?

★まず基礎代謝を測定しよう
最近は家庭用の体脂肪計でも、基礎代謝を測定してくれます。家庭用の体脂肪計がない時は、基礎代謝指数というのがあるので、それを調べて性別年齢体重により測定してください。

★次に身体活動強度を測定しよう
通常は、低い・普通・高いの3段階で測定します。
1・〈低い〉ーー生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
2・〈普通〉ーー座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
3・〈高い〉ーー移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合

●計算式はこの様になります

【基礎代謝×身体活動強度指数】

●では身体活動指数とは?

上の身体活動強度の・・・
1・〈低い〉ーー1・5
2・〈普通〉ーー1・7
3・〈高い〉ーー2

が、身体活動指数です。

●では、計算してみましょう

あなたが基礎代謝1200キロカロリーで身体活動強度が〈普通〉であれば・・・
【1200×1・7=2040】と言うことになり、1日で2040キロカロリーがあなたの推定必要エネルギーと言うことになります。

この数字がわかれば、1日2040キロカロリーのエネルギーを摂取すればあなたの体は1日動かすことができると言うことなので、これ以上のエネルギーを摂取すると、脂肪細胞に備蓄しさらに太ると言うことなんです。一方これ以下のエネルギー摂取であれば、自分が持っているエネルギー源を消費することで減量できるということにつながります。

●とりあえず自分の推定必要エネルギーを知ろう

その数字が正確かどうかにかかわらず、自分の体がほぼ1日何キロカロリーを摂取すれば動いてくれるのかと言う数字を確認することも大切なことです。最近は高カロリーな食事が蔓延しています。多くの食品や、食事の総カロリー数を知る事は私たちの体重コントロールには大切なことでもあります。

●あなたは既に知っていましたか?

私の経験からいいますと、ほとんどの人が自分の必要エネルギーを知りません。大体の所が分かれば良いのです。それが基礎になって、それ以上食べればその分だけ太るという事です。太っている人はそれ以下の摂取に抑える必要があるという事です。大海に出て羅針盤無しではとても無理ですね。

●自分の推定必要エネルギーの計算に挑戦しよう

今ではインターネットなどで詳しく計算式を調べることができます。厚生労働省の健康局などもこの測定の仕方を発表していますし、普通にインターネットなどで、必要な数字を入力するだけで計算してくれるサイトもあります。