私たち人間の細胞は60兆個あると言われています。その細胞は何からできているかと言うと、すべて私たちが口から食べた食べ物によってできています。その食べ物が消化管で消化しそして体内に吸収し化学変化を起こし、新しい細胞を作っているのです。私たちの皮膚も間違いなく食べ物からできています。
私たちの体内の化学変化は、美しくて若々しい肌を作るための栄養素や成分をバランスよく吸収しているかどうか、非常に重要なところだと思いませんか?
●日本人女性の肌が変わったと言われています
最近の女性は昔の女性に比べて肌の質が変わった、とよく耳にします。昭和30年代の頃から考えますと、大層食べ物も変わりました。芋の消費量は20分の1、野菜や米の消費量は半分になっています。一方肉の消費量は9倍、牛乳は10倍になっています。そして食事が欧米化しジャンクフードが蔓延しています。食べ物が変わって肌の質が変わったと思いませんか?日本人と欧米人と肌のキメが違うのも食べ物のせいだと思いませんか?
●日本食は美肌食
1975年からアメリカの上院で「栄養問題特別委員会」が出来、マクガバン委員長を中心に歴史上初めて大々的に食事と人間の健康に関する研究が行われました。そして2年後の1977年に、2000ページに及ぶレポートを提出しました。「マクガバンレポート」です。このレポートの中には、ある一文が載っています。『歴史を振り返ってみて、世界中で最も健康的と言える食事は、元禄時代以前の日本の食事である。』
●土壌に根ざした食生活
日本人は春夏秋冬の四季があり、周囲は海に囲まれて、そして山や川も多い環境で私たち日本人は歴史的に魚介類と旬の果物、旬の野菜を中心に食べて生活をしてきた「フィッシュベジタリアン」なのです。人間の体はその土地土壌に根ざした体が出来上がります。日本人は美肌のためにも健康のためにも、欧米食ではなく日本食(家庭料理)を考え直すべきなのです。
●菜食主義は美肌につながるか?
確かにベジタリアンは病気の罹患率が低いと言うデータがたくさんあります。しかし菜食主義者に不足がちな栄養素があります。ビタミンB12(赤血球を作る)と亜鉛(肌の新陳代謝)です。どちらも私たちの健康や美肌には大切な栄養素です。ベジタリアンの人の肌はキメが細かいが決して色が綺麗とは言えません。私たち人間は雑食動物です、菜食動物ではありません。その証拠に私たち人間は犬歯を持っています。
美肌栄養学でもっとも大切な事。それは、まず第一に栄養素をバランスよく摂取する事です。そして肌に良い栄養素や成分を知り、年齢に応じて最も良いタイミングで摂取するという〈美肌食生活〉をすることなのです。
★《日本美肌食マイスター協会》