高齢者こそ活発に!

●高齢者は活動的に動け

高齢者になればなるほど、活動的なライフスタイルで毎日を過ごすことが、大切だと考えられています。例えばアルツハイマーや脳血管疾患などが原因で認知症になる以外に、毎日の生活の中で「注意力の低下」によってボケがスタートすることがあるのです。

●例えばこんな生活はボケる

1・漫然とテレビを見て日々を過ごす。
2・言われた事はやるが、自分からは積極的に動かない。
3・趣味もなく、他人と会話することも極端に少ない。

あなたはこんな生活を過ごしていませんか?もしそうだとすれば、これを機会に超活動的に!

●刺激のない生活は脳が衰える

このような刺激のない単純な生活を続けていると、脳への刺激が乏しくなり、神経細胞自体も神経細胞のネットワークも衰えるばかりです。非活動的な生活は脳にも影響し、月日や曜日など時間の感覚が曖昧になり、聞かれてもすぐ答えられずに、ボケと間違われることが起こります。

●脳神経細胞は再生する

1999年ある論文が発表されました。この論文は世界中を驚かせました。海馬の神経細胞を破壊したラットを羽根車を回させたグループともう一つは何もしないグループに分け、一定期間後に解剖して、その海馬を調べたのでした。その結果、羽根車を回させたグループの海馬の神経細胞は明らかに再生していたのです。

●神経細胞は再生しないが常識だった

従来、壊された神経細胞は再生しないと言われており、リハビリなどはそのネットワークが再構築されるだけだとされてきました。しかしこの報告は神経細胞自体が再生したことを示していたのです。その後多くの論文が海馬の神経細胞は再生することを報告しています。ここではっきりしているのは、好奇心を持って新しいことにチャレンジしていくことが、神経細胞のネットワークだけでなく、神経細胞自体の再生も促すと言う事が明らかになったと言うことです。

●いつまでも元気な脳は自分で作れる

神経細胞が再生することができると言うことが証明されました。われわれの脳は常に刺激を求めていて、神経細胞が破壊されても新しい刺激によって脳の神経細胞は再生されるのです。