「まごわやさしい」の現状!?

私たちの体に良い食品を表現する言葉に「まごわやさしい」と言うことを話をよく耳にすることがありますね。ではこの「まごわやさしい」の内容をご存知でしょうか?

●「まごわやさしい」の内容

《ま》ーー「豆」の事ですが、この場合は大豆のことを言っています。大豆は昔から畑の肉と言われてきたように植物性タンパク質の代表的な食品でもあります。そして大豆の中に含まれている機能性成分は私たちの体に非常に良い効果をもたらすことが確認されています。

《ご》ーー「胡麻」のことです。はるか昔から栄養が豊富な食品であることが認知されてきたゴマ。
実際にマグネシウム、マンガン、カルシウムなどのミネラル、ビタミンB1やビタミンEなどのビタミン、脂質、タンパク質など、さまざまな栄養成分がたっぷり含まれ、抗酸化作用をはじめ、コレステロール低下作用、抗高血圧作用、疲労回復などに効果があるといわれています。

《わ》ーー「ワカメ」の事ですが、ここでは海藻全般を言っています。海藻は食物繊維、ミネラル、ビタミンの宝庫。加えて低カロリーで、肥満防止やダイエットの強い味方です。最近は欧米などでも“シー・ベジタブル(海の野菜)”と呼ばれ、健康食品として注目を集めているそうです。
海藻に含まれる食物繊維は「水溶性食物繊維」で、主成分はフコイダンとアルギン酸。免疫力を上げる効果があります。そして海藻に含まれているヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となるもので私たちの体の代謝を活性化する事につながっています。

《や》ーー野菜の事ですね。一昔前の野菜が持っていた栄養素と最近の野菜の栄養素を比較したところ2分の1から20分の1に減少しているとの報告もあります。厚生労働省は野菜の1日の摂取量350グラムと発表しています。現状では日本人の野菜の摂取量はその数値に達していません。野菜の中には私たち日本人に不足しがちな栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれているのでしっかり食べるようにしましょう。

《さ》ーー魚ですね。現在魚の消費量も減少傾向です。1つの原因は魚が肉に変わった!街を車で走っていると焼肉店の多いことにびっくりします。みんな肉が大好きなんですね。その一方で魚の消費量が減少し続けているのです。魚の油は肉の脂と違ってDHAやEPA
を含み、LDLコレステロールを下げHDLコレステロールを上げまた中性脂肪を下げると言う健康効果があります。少なくとも1週間に2回は魚を食べるようにしましょう。

《し》ーー「しいたけ」ですが、これは『きのこ』全般を指しています。キノコは、不溶性食物繊維も多く含み低カロリーでビタミンB群が豊富です。また、筋肉、骨を丈夫にするビタミンDのもとになるエルゴステリンを豊富に含んでいます。ビタミンDはカルシウムの吸収をアップし、骨粗しょう症の緩和と予防に有効です。
また、抗ウイルス性物質βグルカンや脳の老化予防効果のあるグルタミン酸も含んでいます。

《い》ーー芋のことです。最近は本当に芋の消費量が減少しました。一時日本人が消費していた量の10分の1位になっていると思います。そして昔は女性が大好きな食べ物のベストスリーに入っていたことを知っていますか?『芋、タコ、ナンキン』・・懐かしいですね。日本の伝統的な食文化もどんどん時代の流れによって変化している様が見えます。

以上が「まごわやさしい」の説明でした。日本の伝統的な食文化の中の食品で、現在不足がちになりつつある食品のオンパレードですね。少し意識しながらできるだけ食べるようにしたいものですね。

◎それでは次に、現在の食生活の中でできれば減らした方が良いと思われている食品を、「おかあさんはやすめ」と言われていることを知っている人はいますか?

●「おかあさんはやすめ」の内容

・おーーオムライス
・かーーカレーライス
・あーーアイスクリーム
・さーーサンドイッチ
・はーーハンバーグ
・やーー焼きそば
・すーースパゲティー
・めーー目玉焼き

みんな美味しそうですね。食べ過ぎは要注意!