■世界が注目する食事
低カロリー固形食の優等生でもある日本食は健康食としても世界中の注目を浴びています。海外では寿司、焼き鳥、すき焼き、などが日本食と考えられていますが、伝統的な日本食はそのような物ではありません。
●伝統的日本食
【1 汁、1飯、3菜、(主菜、副菜、副副菜)】
★1汁ー一般的には味噌汁のことで、味噌は発酵食品であることから、体にも良い食品の1つです。そして味噌の原材料は大豆なので良質のアミノ酸を摂取することができます。
★1飯ーーほとんどの人は白米を食べていますが、もともと元禄時代以前は玄米を食べていました。健康のためには玄米が良いのですが、美味しくないと言う事からなかなか普及していません。玄米に比べれば多少栄養素は少ないですが、白米に比べれば十分栄養があり食べやすい胚芽米を食べるようにしてください。
★主菜ーー蛋白源です。日本食では大豆文化がもともとあり大豆食品を食べることと、島国であることから周りは海に囲まれていて魚などを主菜にしていました。
★副菜ーービタミン、ミネラル類ですが、島国日本は四季あり、野菜などが豊富に収穫できることから、野菜、果物、海藻、キノコなどを多く食べていました。
★副副菜ーー昔は香の物と言っていましたが、いわゆる漬物のことです。漬物は塩分が高くあまり体には良い食品ではないと言われています。
【日本食はすごい!】
●1・ご飯が主食
米に全く味をつけないで食べる。この習慣が副食を生み出し、栄養素のバランスが取れる仕組みになっている。
●2・魚文化
日本は周囲を海に囲まれた島国であり、また多くの川が存在し、海の魚や淡水魚・魚介類など豊富な食品に恵まれています。生の青い魚、小魚、刺身、寿司、αリノレン酸のDHA・EPAの油やタウリン等を摂取することができる。
●4・大豆文化
昔より大豆を栽培して、豆乳、豆腐、納豆、油揚げ、凍り豆腐、湯葉、枝豆、おから、きなこ、などを普通に食べる習慣を持っている。
●5・海藻文化
海に囲まれている関係で海藻を豊富に取ることができるので、古くから海藻を食べる食文化が定着している。寒天、昆布、のり、ひじき、ワカメ、ところてん、とろろ昆布、等
●6・乾物文化
日本には四季があり、冬になると野菜が取れなくなることがあるので、保存食として乾物文化が定着しました。干しシイタケ、かんぴょう、切り干し大根、キクラゲ、ゼンマイ、ずいき、鰹節、メザシ、等
●7・野菜が豊富
豊富な水に恵まれていて温暖な気候であることから、数多くの種類の野菜に恵まれて、野菜を多く食べる文化が発達しました。
●8・カロリーゼロ食品
海藻、きのこ、こんにゃく、などほぼカロリーがゼロに近い食品も数多く存在します。