高齢者のダイエットには、できれば玄米食に切り替えていただくことが、大きな健康効果をもたらすと考えています。それは、玄米に含まれている「フェルラ酸」が認知症予防に良いと言う報告が、多くなされているからです。また、このフェルラ酸のサプリメントなどが、医療の世界でも推奨されています。
玄米に含まれている、抗肥満効果成分は・・
★ガンマオリザノール(東京大学農学部が糖を分解すると発表)
★食物ステロール(コレステロールの吸収を抑える)
★アラビノキシラン(糖や油を吸着して体外に排泄)
★IP-6”イノシトール6リン酸”(栄養素の吸収を抑制)
■フェルラ酸とは
●フェルラ酸は、植物の細胞壁をつくるポリフェノールで、19世紀に発見されました。玄米の色素成分の一種で、米ぬか部分に多く含まれています。精米後のお米には含まれていません。玄米のもっている微生物や、病気に対しての防御物質です。酸化を防止し、紫外線を吸収する働きや、抗酸化作用もあります。酸化は細胞やDNAにダメージを与え、老化や病気の原因となります。
私たちの体内では、アミロイドタンパク質とよばれる異常タンパク質が生まれてしまうことがあります。アミロイドタンパク質は体内に蓄積することで、様々な病気を引き起こす原因となり、特に脳で起こるとアルツハイマー病を引き起こすと言われています。アミロイドタンパク質は、存在するだけで体内に酸化をもたらします。
フェルラ酸は、健康食品としても使用され、脳の神経細胞保護や、がん抑制においても、画期的な効果が期待されています。
また、フェルラ酸は有害な紫外線を、強力に吸収する働きがあるため、化粧品にも用いられます。
●脳細胞保護作用で病気と老化を予防
フェルラ酸は、脳細胞の保護作用を示すことが報告されています。脳内で酸化ストレスを誘発するβ-アミロイドタンパク質から、脳細胞を保護するためです。また最近はアルツハイマー型認知症の予防に有効との論文もいくつか発表されています。アルツハイマー型認知症患者を対象に行った研究では、脳の認知機能の改善やアルツハイマーの進行を抑える働きが報告されています。
また、脳神経細胞は年齢を重ねたり、アルツハイマー病などになることで減ってしまいます。フェルラ酸は、傷んだ脳細胞を修復したり、細胞が死んでしまうことを防いでくれる脳細胞保護作用があるため、期待が高まっています。
●認知症の改善
米糠に含まれるフェルラ酸が認知症に効くという報告
★1 フェルラ酸がβアミロイド(たんぱく質)の蓄積を抑制することを発見
2001年英国の薬学誌に発表 マウス実験 韓国幹林大学生薬研究所Dr.Yan
★2 ファンケルの報道発表07年3月24日 日本農芸化学会で発表
名城大学薬学部間宮隆吉博士がマウス実験でフェルラ酸の認知症抑制効果を確認
★3 雑誌「夢21」2007年11月 札幌市西区・三浦クリニック
症状が劇的に改善し医師も驚く米糠新成分
★4 雑誌「健康365」 2008年12月16日 共和病院老年科部長河野和彦博士
全国の病医院で2000人以上に試し認知症が改善する患者さんが続出
「米糠脳活性食」のすごい力。全15ページ。患者のインタビュー記事も掲載
一般社団法人・日本肥満予防健康協会は玄米食を推奨しています。
《日本肥満予防健康協会》