このところ歯の病気と内臓の病気との関連が注目を集めています。加齢とともに確実に増加していくのが歯周病です。なんと30代で60%
、40代で70% 、50代では80%、もの人に歯周病があると言われています。
歯周病の原因は細菌で、歯をよく磨かないと、特に睡眠中に唾液の分泌が少なくなり、洗い流す効果が弱まるため、細菌を繁殖しやすくなるのです。また歯周病の人は細菌が常に歯茎にあって、歯茎も弱まっているために、食事や歯磨きと言う、マイルドな刺激でも細菌が体の中に、侵入しやすい状態になります。これを細菌による慢性炎症といいます。
このような慢性的な炎症があると、体はいつも細菌を攻撃する体制にあり、その攻撃の余波が、血管に炎症を起こして、動脈硬化につながるのです。すなわち歯周病がある人は動脈硬化(心筋梗塞や脳梗塞など)になりやすいと言うことなのです。
歯周病を放置しておくと、知らぬ間にさまざまな病気の原因になることが、国内外の研究で明らかになってきたのです。糖尿病をはじめ、脳血管障害、心臓病・動脈硬化、肺炎、メタボリック症候群……。歯周病は全身の病気と関係している。歯周病の本当のコワさはその点にあるのです。
歯周病は、予防可能な病気であり、ただしハローブラッシング方法をマスターして歯石を除去し1年に数回は歯周ポケットのチェックを行うようにしましょう。
また定期的に歯医者に行って歯周菌の検査をして、歯周菌の除去をしましょう。(抗生物質の薬を飲むだけ)