食欲が落ちるのはなぜ?

●恋をすると・・・胸がいっぱいで食べれない!

こういうことを経験したことがありませんか?好きな人ができて、胸がドキドキ、あまりにも胸がいっぱいになり、食欲がわかない。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?それは恋をすると、フェニルエチルアミンと言う恋愛ホルモンが分泌されます。この恋愛ホルモンは脳の視床下部にある摂食中枢に働きかけて食欲抑制をするのです。

肥満の人!恋をしてみればいかがですか?

●心配事が起きると・・・食欲がわかない!

夫婦2人で夕食を食べている時、突然電話が入ります。その電話は警察からの電話でした。『現在〇〇で交通事故が起こり、あなたの子供が巻き込まれ救急搬送されているところです。病院が決まれば連絡を入れますので、そのままお待ちください。』・・・この時交感神経が瞬時に興奮して、胃の活動を抑制します。ですから、このような状態が起これば胃に塊ができて食べることができないとよく言いますが、通常、消化管は副交感神経優位で動いているのです。

●病気になって食欲が落ちる

風邪をひいて熱が出る!、体調が悪くて食欲がない!・・・誰しもが経験をしたことがあると思います。このような事はどのような体の仕組みで起こっているのでしょうか?空腹であるとか!満腹であるとか!を察知するのは脳の視床下部と言う古い脳で察知しています。しかし、食べるか!食べないか!の判断は大脳新皮質の前頭前野で行っているのです。

そして食欲を落とすと言う作業も、視床下部から発信していると考えられます。

▼なぜ病気の時食欲が落ちる?

私たちの体は空腹状態になると、非常に強い身体の活性度を示します。それは長い歴史の中で、ほとんどが飢餓の状態を生き抜いてきた経験からだと考えられています。空腹状態が続くと、生命を維持し自分の種を継続させると言う使命のために、自分の体を自己活性させるのです。そのため病気になると食欲を落として頑張るのです。

▼お腹がすいたは元気の元

飽食の時代では、朝、朝食を食べて4〜5時間経過すると、お腹が空いてきます。そして昼ごはんを食べて夕方になると、お腹が空いてきます。夕食を食べて寝る頃になると、お腹が空いてきます。このお腹がすいた状態が私たちの元気の元なのです。

皆さんは途中で間食していませんか?また夕食の後何か食べると言うことをしていませんか?