日本では少ない、肥満外科と言う医療的行為が海外では多数行われているのも現実です。その内容を少し紹介しましょう。アメリカなどに行くと、日本では比較にならない位太っている人がいます。体重150キロ、体重200キロ、この人たちは、減食してダイエットを長期的にやるよりも外科的に手術をする方が体のことを考えると優先順位が高くなります。
《どんな方法があるのでしょうか》
●1・脂肪吸引
これは日本でも行われている方法ですが、脂肪の中にも毛細血管などがあり手術例の多い病院で行ってもらうことが安全でしょう。
●2・胃のバイパス手術
胃の出口を小腸の終わりのほうにくっつける(バイパスを作って)小腸での栄養素の吸収を抑え、吸収できない状態で排便させる。
●3・バンディング手術
1993年より20万件以上の手術が行われておりシリコン製のバンドを胃の上部にくっつけることにより、
食事摂取量を制限する手術の代表的なものです。胃の上のほうにバンドをまいて締め付け、胃を二つの部分、上方の小さな部分と下方の大きな部分に分けます。上方の小さな胃の部分が満たされると満腹感をおぼえます。食物の消化は通常どおりの経路で行われます。
●4・バルーン留置法
胃の中に風船を入れておくことによって、食べ物を多く食べることを抑制する方法。
胃内バルーン留置術の歴史は比較的古く、1980年代から世界中で行われており、日本国内でもこれまでに約150名の患者さんに対して本治療が行われています。しかしながら、これまでのバルーン治療にはバルーンの耐久性の問題点がありました。
●5・脳に電流を流して摂食中枢を破壊する方法
【日本肥満予防健康協会の見解】
確かに肥満を外科的に改善しようとする方法については海外では歴史もあり、多くの実績も上げており、リバウンドも少ないと言う報告があります。しかしながら日本人にとっては、あまりなじみのないことから、外科的手術によってダイエットをすると言うことが、一般的になると言う事は考えられません。