●カルシウムが血管の細胞に蓄積される?
カルシウムを取りすぎると、カルシウムが血管の細胞に蓄積して動脈硬化になりやすいと聞いたことがありますか????
しかし、カルシウムをたくさん取ったからといって動脈硬化になる事はありません。
●余分なカルシウムが骨にたまる
カルシウムは血液中の濃度を一定に保つために優先的に使われています。骨に蓄えられているのは、その余剰分なのです。
●カルシウムパラドックス
逆にカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが破骨細胞を活性化し、骨からカルシウムを溶かし出し、血液へと大量に送られることになります。その時カルシウムが過剰になると、動脈の血管壁に沈着して石灰化することがあります。カルシウムによる動脈硬化を心配するのなら、むしろ不足する方に注意が必要だと言えるのです。
●動脈硬化はコレステロールに要注意
動脈硬化の主な原因は、血液中のコレステロールを過剰によると考えられています。だから、脂質異常と診断された人は要注意です。そしてさらに血圧が高いと言うことになると、動脈の内皮細胞に傷がつき、そこから動脈内皮にLDLコレステロールが侵入する事態が起こります。粥状動脈硬化が起こります。
●動脈硬化3つの種類
1・粥状動脈硬化
冠動脈等の比較的大きい動脈で起こる動脈硬化で、動脈の内膜にコレステロールなどの脂肪からなるアテロームができ次第に肥大していくことで動脈の内腔が狭くなる動脈硬化のことをいいます。
2・中膜硬化
動脈の中膜に石灰質が溜まって硬化し、中膜が壊れやすくなり血管壁が破れることもあります。
3・細動脈硬化
脳や腎臓の中の細い動脈が硬化して血液が滞る状態を起こします。高血圧が長く続くことによって起こりやすい動脈硬化です。