長寿ホルモン分泌せよ!

●画期的な発見

1994年大阪大学の松澤教授のチームが、画期的な発見をします。それは私たちの内臓脂肪の細胞から大量に分泌しているアディポネクチンと言うサイトカインの発見でした。日本は1980年代後半世界肥満学会において「内臓脂肪症候群」と言う考え方を提起します。これを機に、日本はアディポサイエンスの世界でリードすることになりました。

●長寿ホルモンの減少

私たちの内臓脂肪から大量に分泌しているアディポネクチンは内臓脂肪がある一定以上貯まることによって、分泌が減少することがわかっています。内臓脂肪型肥満になればアディポネクチンはあまり出ないと言うことですよね。
当初アディポネクチンの効果は、動脈硬化の特効薬、糖尿病の特効薬、と言われ特に動脈硬化や糖尿病に対する効果が顕著である事が発表されていました。

●長寿ホルモン

実は研究をしていくにつれて、長寿の人たちはこのアディポネクチンの分泌量が非常に多い事がわかってきました。それは、100歳以上の人たちは普通の人たちに比べてアディポネクチンの分泌量が2倍と言うことがわかりました。そして男性と女性と比べてみると、女性は男性に比べて1.5倍分泌するのです。このことからアディポネクチンのことを長寿ホルモンと呼ぶようになりました。

●長寿ホルモンを簡単に分泌を増やす

このことからアディポネクチンの分泌量を増やすための薬の開発が、薬品会社でしのぎを削っていることは事実です。しかし今だかつて薬によって大量に分泌させることは出来ていません。しかし、この長寿ホルモンを簡単に増やす方法があります。内臓脂肪型肥満の人が体重を10キロ減量するとアディポネクチンの分泌量は20%増加するのです。

………ダイエットは凄い!………ダイエットは長寿につながる。

●食品でも増やすことができる

大量に分泌と言うまではいかないまでも、ある程度実験で食品でも分泌量が増加することが確認されています。マグネシウム、食物繊維、EPA、大豆商品、などで実験結果が出ています。
その他にも「オスモチン」と言う成分がとよく似た作用することがわかっておりそれを含んでいる食品は、(トマト、ピーマン、キューイ)です。

・・・・まずは食べ過ぎによる単純な内臓脂肪型肥満にならないことが何よりも1番・・・