■【釈尊の呼吸法】
「セロトニン呼吸法」とも呼ばれ、釈迦が修行の中で考え出した呼吸法といわれ、仏教の座禅の時の呼吸法やヨガの呼吸法に継承されて行きました。東邦大学の有田教授の実験では、5分後からセロトニンの分泌量が増え、20分後には通常の2倍の分泌量になったと報告されています。(日経ヘルス)ーそしてα(アルファ)波は10分~15分でピークを迎えると言われています。
私は若い頃、少林寺拳法をしており、奈良県で道場を2つ運営していました。少林寺拳法は中国の少林寺から伝承された武道ですから、座禅を組んで心を落ち着ける行を毎回行っていました。その時の呼吸法がこの釈尊の呼吸法でした。
この呼吸法は、腹式呼吸のもとになる呼吸法で、少し腹式呼吸とは呼吸の方法が異なります。最近ロングブレスダイエットと言うのが流行しましたが、その呼吸法も大なり小なり、よく似た呼吸法だと思います。
●腹筋呼吸の方法
1・腹筋に力を入れて、ゆっくりゆっくり、肺の中の空気を絞るようにして徹底的に吐き出します。鼻からでも口からでもかまいません。「…もうダメ!!」と思ってから、もう少し吐き出すイメージです。
2・息を吐ききった反動を利用して空気を吸い込みます。このときは、鼻から吸い込んでください。腹筋の力を抜いて肺の中にー3秒ぐらいで自然に吸い込みます。
3・再び腹筋を絞りながら15秒以上かけてー1・と同じ要領で息をはきだします。