■酵素って何?
戦後、欧米からもたらされた栄養学では炭水化物、たんぱく質、脂肪の三大栄養素が人間の生きていく上で最も大切な栄養素とされ、その後ビタミン、ミネラルが加わって5大栄養素となりました。そしてさらに体内で、消化吸収されないからとして見過ごされてきた食物繊維が6番目に加わりました。
●今後栄養素は9番目まで認められるか?
現在、海外の新しい栄養学では7番目がファイトケミカル、8番目が水、9番目が酵素と言う考え方があります。
この9番目の栄養素と言われる酵素は、私たちの生命を維持する上で非常に大切なものである事がわかっています。
この酵素の構造は、ミネラルの周りにタンパク質が巻きついた物で顕微鏡でも見ることが出来ないくらい小さなものです。
●酵素栄養学のスタート
1986年、アメリカのエドワードハウエル博士がこの酵素に注目し、「酵素は、人の生命活動において何よりも重要である。」と、言ってから世界的に注目される様になりました。私たちの体内では、消化酵素(アミラーゼ、ペプシン、他 )と、代謝酵素(GOT,GPT, P450, LPL, 他 )の、2種類の酵素が有り、数にして3000~4000もの酵素が働いていると言われています。
お酒を飲めば、酔いが回ってやがてさめる。・・・これもアルコール分解酵素の働きです。
●体内酵素の減少
酵素は、体の中で大切な働きをしている事から酵素の無駄遣いをする様な、
①脂肪の多い食事
②白砂糖の多い食事 ③タバコ ④アルコール過剰摂取
⑤食品添加物、農薬に気を付ける必要が有ります。
●酵素は熱に弱い
又、私達は食品から食物酵素を取ることが出来ます。食物酵素はほとんどが50度C以上加熱すると破壊する事から新鮮な野菜、果物、生魚や発酵食品に酵素が含まれています。毎日、酵素食を摂ろう!野生の動物は、酵素食を食べている。何故か肥満はいない!
●酵素についてはわかっていないところも多い
食物酵素は分解すればアミノ酸なので、体内に入って体内の消化酵素や代謝酵素になり得る事は考えられないと言う研究者たちも入いる。食物酵素と体内酵素についてはまだまだ多くの研究がこれからスタートすると考えられます。これからの研究を待つことにしましょう。