最近日本では若い女性も含めて便秘や腸の不調で悩む人がますます増えています。この様な便秘や腸の不調などは大した病気とは考えられていませんが、実は腸は私達の体に大きな影響を与える非常に大切な臓器であり消化や吸収の他、有害物質の排泄や、外部から侵入するばい菌や病原菌を攻撃し防衛する免疫機能も持っています。
最近増えている腸の病気に潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸ガン等があります。特に大腸ガンはガンによる死因の女性1位男性2位で急増しています。
いずれにせよ、腸は肌にも大きな関係が有り「腸の色は肌の色」と言います。ただ私達は腸の色を見る事は出来ません、内視鏡検査をしているドクター達は人には腸相がありそれぞれ顔が違うと言います。腸内環境を良くし、綺麗な腸を持つ事が大切で栄養素の吸収や、免疫力、抗ストレス作用等、腸が健康で腸年齢が若く元気なことが健康や美肌に直接つながっていると言えます。
▼腸の栄養吸収
●私達は口から食物を食べると、食道ー胃ー小腸ー大腸ー直腸と順番に通って肛門から不要な物を排泄します、これを消化菅と言いますが普通の人で約9mあると言われています。誰もがこれらを体内と考えがちですが、本当の意味での体内では有りません、たとえばちくわの穴の様な物で横から見れば内ですが、上からちくわの穴を見れば外です。本当の意味での体内とはちくわで言えばちくわの肉の中と言う事になります。
私達の体の大部分の入り口は小腸、大腸です。特に小腸は6m~7mあり腸の内皮には無数の絨毛が出ています。その数は3000万本とも言われています。そして、1本の絨毛に5000個の栄養吸収細胞があり、1個の栄養吸収細胞から2000本の微絨毛が出ているのです。微絨毛の総数は、300兆本にもなります。そして、この腸の表面積は60坪、テニスコート一面に匹敵すると言われています。私達人類が長い歴史のなかで進化させた、少ない食べ物から効率良く栄養素を吸収する為の構造になっています。