レオナルドダヴィンチが描いた絵画のモナリザとは実は違います。
「Most Obesity kNown Are Low In Sympathetic Activity」
の頭文字を取ってつけられた造語で、和訳すると「肥満者の大多数は交感神経の働きが衰えている」という意味です。実は日本人の肥満者の実に7割が、この『モナリザ症候群』に当てはまると言われています。
一般的に言われる神経の中に、随意神経と自律神経があります。例えば「皆さん右手をあげて」と言われると右手を挙げることができます。この神経は随意神経です。それでは皆さん「心臓止めて」と言われると心臓を止めることができる人はいるでしょうか?私たちの体を適正な状態に常に保つための循環器や腸管運動また臓器の活動・体温・血圧・体内の水分量と言った内部環境は、自律神経と言う神経が働いて、私たちの意識がなくても適正に動いてくれています。
この自律神経の中に交感神経と副交感神経と言う2種類の神経が存在します。
では交感神経とはどんな神経なのかと言うと、別名「闘争神経」とも言われ、体が活動的に動く時に働く神経なのです。
例えば、山を歩いているときに熊に出会ったとします。戦うべきか!逃げるべきか!この時、私たちの体の中で交感神経が活発に働きます。血管を収縮させ、血圧を上昇させ、心臓の鼓動を速くし、胃腸の働きはストップ、発汗を促進させる。そしていつでも素早い動きが取れる体内環境を作るのです。
このような交感神経が鈍くなってしまっている状態が多くの肥満を作っていると言われています。
あなたは活動的ですか?戦っていますか?・・・私たちの祖先の猿や野生の動物たちは常に毎日が戦いです。。野生の動物の中に肥満は存在しません。