WHOとFAO(食糧農業機構)は2003年に「食物関連要因とガンとの関連」を発表した。その件で関連の強さが確実とされたリスクの中に過体重と肥満が入っており、食道、結腸、直腸、乳房、子宮体部、腎臓等のガンとの関連を指摘している。
又最近では、世界ガン研究基金(WCRF)と米国ガン研究協会(AICR)による「食物栄養、身体活動とガン予防」の報告書においても、肥満とガンとの関連性を指摘しており生活習慣のアドバイスとして
1.高カロリー食品や甘い飲み物を制限する。
2.植物性の食事。
3.赤肉や保存肉を避ける。
4.アルコールの飲みすぎの制限。
5.保存、加工食品、塩加工食品の制限。
6.カビの生えた穀物や豆類を避ける。
等を上げている。
日本における研究(厚生労働省の「生活習慣改善によるガン予防法の開発に関する研究」)では、肥満とガンの関連は欧米とは異なり、強い関連は無いことが示されているが食生活が欧米化し長期化する中、いずれにせよ注意する必要が有り、意識的に食生活、意識的に運動、そして一生理想体重が望ましい。