糖尿病は老化病?

代表的な生活習慣病の1つに、糖尿病があります。現在、日本には1000万人(2017・9月ー厚生労働省国民栄養調査・予備軍含む)くらいの患者がいると言われている。というとこは、成人の10人に1人は糖尿病患者という計算になります。

●糖尿病になると、生活にさまざまな制約が加わるだけでなく、つねに合併症の心配がついてまわります。糖尿病の3大合併症は

1・網膜症(症状が悪化すれば失明)
2・閉塞性動脈硬化症(症状が悪化すれば壊死切断)
3・腎症(症状が悪化すれば人工透析)

と言われています。

更に、糖尿病の無い人に比べて、心臓病は4倍、脳卒中は4倍、白内障・緑内障は8倍、勃起障害は5倍という頻度で発症する可能性が出てきます。
これらの合併症は、まさに老化を象徴するものであり、糖尿病は老化を加速する病気ともいえるでしょう。

●そして糖尿病は、治療に多くの時間とコストがかかってくるのも特徴です。病気そのものによる直接的な医療費だけでなく、間接的なコスト(病気によって仕事を辞めたり、欠勤したりといった社会的・経済的損失)も費やされてしまいます。アメリカ糖尿病学会によると、糖尿病では間接的なコストのほうが直接的なコストを上回るという報告さえ出ています。

アンチエイジング的には、糖尿病になってから病院に駆け込むよりも、その前にアンチエイジング的ライフスタイルを送ることによって、糖尿病にならないようにしようと考えることです。

●糖尿病にならないための3つのポイント

1・内臓脂肪を溜めない
まず肥満にならないと言うことが最大のポイントです。内臓脂肪が溜まるとその内臓脂肪から分泌される、サイトカインの中で、TNF-α・レジスチン・ヴィスファチンなどがインスリン抵抗性を引き起こし、膵臓に負担をかけ糖尿病を引き起こす。糖尿病は肥満が大敵!今成人男性の2人に1人が肥満症と言う治療を要する病気であることを知っていますか!

2・有酸素運動と筋トレをバランスよく行う
有酸素運動はエネルギーの消費を行い、体のあらゆる部分で活性化をさせる引き金を引きます。健康のための魔法の薬と呼ばれています。一方糖尿病予防と言う意味では、筋トレも非常に大切な運動です。体の中にエネルギー枯渇状態を作る事で、インスリンを必要としないで血中の糖分を細胞内に取り込むことができます。唯一薬以外でインスリンなしで血糖値を下げることができるのが運動です。

3・血糖値を急激に上げない食生活
私たちの食生活の中で、食べるものや食べる順番によって、急激に血糖値が上がりそしてジェットコースターのように急激に血糖値が下がると言う状態が起こります・・。これを避けることが非常に大切なことなのです。
要は糖質の中で血糖値を急激に上げない食品を選ぶことです。(GI値の低い食品)、さらには食べる順番も血糖値を急激に上げない方法を選びましょう。1・野菜、海藻、キノコ→→2・タンパク質→→3・糖質。まず大まかにはこんな感じですね。

●現在糖尿病の人(隠れ糖尿病を含めて非常に多い)、そして血糖値が高い人。糖尿病はどんどん体を老化させる病気です。生活習慣病の1つですが、あなたの生活習慣を変えることによって予防することができます。
(以上の内容は1型糖尿病を除く)