プラセンタとは、英語で「胎盤」のこと。胎盤は母親のお腹の中にいる胎児を守り、発育に必要な栄養素をたっぷり蓄えた組織で、赤ちゃんの生育のすべてを担う、いわば生命線のような役割をしています。
ほんの数カ月の間に必要な臓器を形成するために必要な栄養成分、驚異的な10種類以上の成長因子に加え、100種類以上にわたる酵素などを含んでいます。古くは秦の始皇帝やクレオパトラも不老長寿の薬として愛用していたと言う話も残っています。現在日本ではヒトプラセンターは医薬品として認可されており、更年期障害や肝障害の薬として医療の世界で処方されています。
★コラーゲン増殖作用とコラーゲン分解酵素の抑制効果
日本女性医学学会学術集会で豚のプラセンタエキスについて皮膚のコラーゲン合成と分解抑制の双方に作用する仕組みが発表されています。(金沢大学院医学系研究科博士後期課程2年の吉川智香子さん)
ヒトの皮膚から採った線維芽細胞を用いて培養液にプラセンタエキスを加え研究。その結果、プラセンタを加えた線維芽細胞は、何も加えない時に比べて増殖率が10~20%高くなり、コラーゲン量も、加えたプラセンタの濃度に応じて増加した。プラセンタを添加することでコラーゲンを分解する酵素の生産が大きく抑えられることも分かった。
★プラセンタの抗酸化力
胎盤の重要な役割の1つが子どもをこの酸化から守ることであり、そこから生成されるプラセンタは、強い抗酸化力を持っています。
★プラセンタの肝細胞増殖作用
実際、ヒトプラセンタは肝細胞増殖作用が有る事を厚生労働省が認め医薬品として認可されています。肝臓がこの作用により活性化されれば新陳代謝が活発になり、新しい細胞の生成が促され、不要な毒素が分解されていきます。体がより健康な状態になるほか、肌が若返り、美肌・美容に効果的というわけです。
★成長因子のパワー
プラセンタに細胞の分裂・増殖を促す成長因子という物質が多数含まれていて細胞が活気づき、皮膚の血流がよくなり、新しい細胞を作り新陳代謝が活発になります。
プラセンタは、美肌効果が現れやすいので、シミやシワが薄くなったり、肌の張りや潤いを体験したりする人が多い。